No.54 うつ病をスピリチュアル視点でみると

うつ病のスピリチュアル的なメカニズム

うつ病は、現代病の1つで、軽いうつや軽度の躁うつ病を含めると多くの現代人が関係しているといえるでしょう。医学的には現在、脳から分泌されるセロトニンやドーパミン、ノルアドレナリンなどの神経伝達物質による原因が有力とされていますが、医学および科学的な見地からの解説は他のサイトでも調べることができると思いますので、ここではスピリチュアルの見地から、仕組みをお伝えしていきます。

スピリチュアル視点でみると、うつ病とはいわゆる悪霊憑依といわれる現象です。『悪霊』などというとオカルトな印象や、おどろおどろしいイメージを持たれる方も多いかもしれません。しかし、20世紀以降現代においては、もはや日常茶飯事な出来事といっても良いと思います。

人は思ったこと、心に抱いた内容によって、肉体や物質の世界である3次元世界とは別の、『霊界』と呼ばれる世界に波長が通じてしまうようなシステムがあるのです。ネガティブなことを思えば、ネガティブで暗い世界に通じます。明るいことを思えば、ポジティブな世界に通じるわけです。「通じる」とは、電話をかけてその世界の住人(霊)を、自分という(家)に呼び寄せていると思って下さい。

たとえば「仕事が嫌だな、行きたくないな。」と思うと、霊界の『働きたくない人たち』『何もしたくない、やる気がない人たち』『サボりたい人たち、怠けたい人たち』を電話で呼び寄せてしまい、その同じ考えの人たちが、あなたの行動を次第にコントロールするようになります。そして仲間に引きずり入れようと、もっとやる気をなくすような気分にさせていくわけです。

この状態が深く、長く続いてくると、肉体にも表れてきます。心と肉体は表裏一体で繋がっているので、憑依現象によって落ち込んだ深層心理が、脳の分泌物に影響を及ぼし始めるわけです。その原理によって、ドーパミンやセロトニン分泌量が減少し、思考力、判断力、しいては臓器への指令系統の神経にも悪影響を及ぼし、正常とはいえない症状になってきます。

これがスピリチュアル視点でみたうつ病のメカニズムといえるでしょう。

ダメージを受けた『心』が、波長導通の原理によって『悪霊』と呼ばれるものを呼び込んでしまい、心のダメージを倍加させてしまうわけです。心が病むと次に、脳、臓器、肉体の病気という形となって現象化していきます。

うつ状態になるとどうなるか

うつ状態というのは、悪霊に憑依された状態を指します。この状態になると、何もかもが嫌になってきます。やる気、気力の減退。意欲の消失。モチベーション低下など。今まで楽しいと感じていた物事に関しても、急に興味、関心がなくなったりするのです。これがギャンブルなどの単なる快楽や人間性を堕落させるようなものから、興味関心がなくなるのであれば良いのですが、まったく逆で、簡単にいうと、ちゃんとすることに価値を感じなくなり、むしろ退廃的なギャンブル、嗜好、快楽ばかりに興味がわいたりするのも悪霊憑依の1つの症状といえます。

ただ、うつ病と呼ばれる状態は、退廃的なものにすら興味関心がなくなるのが特徴といえるでしょう。うつ病の場合は、生きることの意欲にすら興味関心がなくなり、唯一「死んで終わりにしたい」「この世から居なくなってしまいたい」という欲求だけが残ります。しかも、うつ病は、真面目で頑張り屋の人がなるだけに、普段はちゃんとしているイメージで、むしろしっかりしている人が、ある時、急に悪霊に憑依されて、自殺を計ろうとするから恐いのです。

日頃から「俺、うつ病なんだよ。」とか「私はストレスが溜まって仕方ないわよ!」と言葉に出して自覚している人ならまだ良いのですが、「大丈夫です!」「まったく問題ないです!」と元気そうにしている人の方が危険といえます。自分で、自分がストレスを受けているという自覚があれば、心の中でも何かしら防衛線を張る本能が働くのものですが、自分自身が、本当に「ストレスを受けていない!」「こんな出来事に負ける自分ではない!」と、強く自己暗示をかけて気丈に振舞う人ほど、ストレスによって心が侵されているといえるでしょう。

ですから、周囲の人が、うつ病になりかかっている人を事前見抜くのは至難の業です。自分自身をチェックする上でも、周囲の人が気にする点としても、とりあえずは、興味関心ごとに変化がないかどうかです。ただし、『最近、急に仕事に対して意欲的になった』とか、もともとと既に仕事を頑張っている人が『最近、やる気が以前よりも増してきた』と感じられる場合も、注意してみて下さい。むしろ、そういう時の方が、反動で突然自殺未遂とかする場合があります。

うつ病への対処法

スピリチュアル視点でみた、うつ病の対処法ですが、一番良いのは、今の仕事や家事など、自分を縛っているもの(自分がプレッシャーを感じているもの)から一旦離れて、たっぷりとした『時間』を取ることです。うつ病にならないタイプの頑張り屋さんは、癌になったり、別の病気になるものですが、ストレスが原因でなってしまった病気を、一番手っ取り早く治療する方法は『仕事を全部やめること』です。

ただ、「それができれば誰も苦労しないし、病気にもならないよ!」というのが、実際のところでしょう。仕事や今の環境を変えずになんとか病気を治したいと考えるわけですが、実は、そこに1つの『執着』があるわけです。仏教では、その『執着』こそが苦しみの原因であるといわれています。衝動的な憑依現象で自殺してしまうくらいなら、いっそ頑張り過ぎの原因となっている仕事への執着を捨てて、すべて辞めてリセットしてみる方がよっぽど良いのではないでしょうか。

人生の問題というのは、ほとんどの場合、二律背反といって『これが欲しいけど、これを取ると、あれを失ってしまう。でもあれを失うのは嫌だ。』という状況ばかりです。『あれも、これも、欲しい』という『欲』の心が苦しみをつくり出しているわけです。実は、現代において本当に強制力をもって人間を苦しめるものは、そうはありません。

自分の心が、自分を縛っていることがほとんどです。「お金は欲しいけど働きたくない。」「富と名声を得たいけど、のんびり暮らしたい。」「有名になりたいけど、プライベートも守りたい。」これらのような、二律背反(ジレンマ、アンビバレント)で人は苦しみます。これを両立させようと、頑張り過ぎると心が崩壊していきます。

この頑張り過ぎる心の反動が、『自殺する』という正反対の衝動に向かってしまうわけです。ですから、そうなる前に心の持ち方、行動、すべてを中道に補正する必要があります。心というものは、冒頭で述べたように一定の種類の思いを持っていると、その波長を増幅させてしまう傾向があるので、少しでも、うつ状態の疑いがあるならば、良い意味で気持ちを散らす必要があるわけです。

神様目線で見た人生観を持つ

うつ病の人は、生真面目で頑張り屋さんが多いので、よく「頑張り過ぎないようにしましょう。」とか「周りのことを気にし過ぎず、自分のペースで生きるようにしましょう。」というアドバイスを見かけます。しかし、もっと深く人間の心理を読み解くのであれば、その『頑張り』は、本当に他人のため、周囲のために頑張っているのでしょうか?

何のために頑張っているのか?というところがポイントです。自己顕示欲であったり、何かのコンプレックスを払拭するために頑張っていたり。他人から褒めてもらいたいとか、承認欲求のためだったり、周囲から嫌われたくないという自己保身のためなど、案外、自分のために頑張っていることが多いのです。

実は、人間というものは、自分のためだけにずっと頑張っていると、いつかエネルギーが枯渇します。なぜなら、『個人』という一人のエネルギーは有限だからです。しかし、本当の意味で誰かのため、周囲のため、世界のため、ということで頑張っていると、不思議とエネルギーが循環してうつ病にはなりません。これが『神様目線で頑張る』ということなのです。

自分への見返りのために頑張っていると、結局心の中で「まだ足りない。」「もっと評価してほしい。」という思いが消えません。本当に他人のために頑張っていると、最初は誤解されたり、評価されないと思っても、めぐりめぐって必ず評価されます。評価という形ではなくても、自分の頑張ったことが他人の役に立っているという『実感』を認識できる瞬間というものが必ずあるものです。

大事な人がうつ病にならない為に

最後に、自分自身ではなく、自分の周りの大切な人がうつ病にならない為に、あなたができることをお伝えします。うつ病や、うつ状態になる人というのは、近くにいる人でも気が付かないことが多いです。ですから、「この人は絶対うつ病にはならないだろう。」と思うのではなく、誰であっても、うつ病になる可能性があるという考えは、常に持っておいて下さい。

うつ病に限らず、人間というものは、自分の感情、思ったことを吐き出すことをしなければ、何かしらの病気になるようにできています。これはつまり、人間は『自分の感情を吐き出すべき』という神様からのメッセージでもあるのです。「吐き出す」という言葉は、よくないかもしれませんが、人間の学びというものは、結局『感情と感情のぶつかり合い』によって得られます。

特に日本人の男性は、自分の思ったことをべらべら口に出すことを良しとしません。これは武士道からくる「弱音を吐かない。」「泣き言を口にするのはみっともない。」という意識から、きているのではないかと推察しますが、親族でも、親友でも、伴侶でも良いので、誰か一人くらいは、自分の心根を、飾ることなくすべて聴いてもらえる人をつくっておくのは非常に大事です。

それと同時に、自分の大切な人の話は、しっかり相槌を打って聴いてあげるようにしましょう。あるデータによると、人の95%以上は「自分の話を聴いてほしい。」と思っているそうですが、一方で98%の人が「他人の話を聴いていない」そうです。この相反するデータが示しているように、人は自分の話を聴いてくれる人に飢えています。

プライドの高い人は特に、自分から「自分の話を聴いてほしい。」とは絶対に言いません。ですから、もしあなたに精神的余裕があるならば、できるだけ身近な人の話を、しっかりと聴いてあげて下さい。その話を聴いてあげることで、もしかしたら『自殺』という悲劇を回避しているのかもしれないのですから。

まとめ

・うつ病は、悪霊憑依現象。ネガティブな思いは増幅して倍化する。

・少しでも『うつ気質』があるならば、あえて気を散らす努力も必要。

・今まで価値を置いていたものに、急に価値を感じなくなった場合要注意。

・普段頑張っている人が、より一層頑張り屋さんになったら要注意。

・仕事で頑張り過ぎている場合、仕事をすべて辞めるとうつ病が治る場合がある。

・実は自己保身で頑張っているのに、他人の為に頑張っているつもりの人はうつ病になりやすい。

・自殺などで死ぬくらいなら、死んだ気になって仕事を辞めてみる。

・本当に他人が喜ぶ生き方は何かを心がけて生きる。

・自分の心の内をすべて語れる人をつくっておく。

・他人の話をできるだけ聴いてあげるようにする。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。