顔面麻痺になるスピリチュアルな理由 No.30

過度のストレスが蓄積されたり、急激にストレスがかかると顔面神経麻痺になる人がいます。顔の関係する病気になるということは、他人や周囲に対して見せる自分というものに問題があるということです。顔というものはその人のプライドを表したり、その人の人格を表したり、その人の内面を表すなど、非常にその人の内面の個性を表す部位なので、その部位に異変が起きるということは、相手に見せる自分に間違いがあり、その心を改善をしなければならないというサインです。

顔の病気になる人の傾向

顔の病気になる人は、結論からいうと良くも悪くも人目を意識する人です。詳しく言うと、他人の自分への評価を気にし過ぎる傾向があるといえます。よく「顔が引きつっている」という表現を使うことがありますが、自然な表情ではないということは自分の本心を素直に出せないということです。自分の本心があっても、その本心とは違う顔を作らなければいけないと思うと、表情は引きつります。

しかし、そうはいっても大人の世界では誰もが多少なりとも自分を抑えて相手に合わせるために作り笑いとしたり、怒りたい時でも我慢して笑顔をつくったりするものです。ではだからといって大人全員が顔にトラブルを起こすかといえばそうではありません。また俳優やタレントなどのお仕事は、自分の本心とは違うキャラクターを演じなければならない部分が、一般の人よりもはるかに多いはずですが、いちいち顔面に問題が起きては仕事になりません。

では、顔の病気になる人というのはどんな心の状態になる人でしょうか。

たとえば、自分が親の仇というくらい大嫌いな人間に対して、お世辞を言って満面の笑顔をその人にしなければならない場合は非常に心理的ストレスがかかります。そのように自分の本心とは違う顔を自分がつくらなければいけないという、その状況に対して相当な嫌悪感が継続していると顔面が麻痺していきます。

逆に、俳優などは、自分のその時の気分とは違う表情をしなければならないといっても、仕事だという割り切りもあり、またプロですから自分から演技で表情をコントロールします。そうした場合は、感情自体をコントロールできているので問題になりませんが、自分の感情が抑えきれない状態になっている時に、その感情とは全然違う表情をしていなければならないとなると、そのストレス度合いはかなりのものとなります。

そうなってしまうと、ひどい時には1日で顔面神経麻痺になったりします。人間は自分の心が顔に出るように作られているのですが、その本能に逆らって自分の感情とちぐはぐな顔をつくりつづけていると、身体の方がどうすれば良いのかわからなくなり麻痺してしまい、動かす機能を停止させてしまうのです。

しゃべる時に口が曲がる人の深層心理とは

しゃべる時に口が曲がる人がいます。有名人でいうと美川憲一さんや、麻生太郎さんなど。結論からいうと、何もしていない時に口が曲がる癖がある人は、自分の愚痴や不満などの感情を非常に抑えている状態といえます。麻生さんのようにしゃべる時に口が曲がるタイプの人は、何かを意識して抑えながら話をしている場合が多いです。

たとえば、本当はもっと悪態をつきたいけども建て前上上品な言葉を使って話さなければならない時です。皮肉屋と呼ばれるような、ちょっと嫌味や皮肉めいた表現を使って話す時も口が曲がります。それもストレートに文句を言うのではなく、遠回しに自分の感情を表現するので、その曲がった表現をしている気持ちが、つい口が曲がるという表現になってしまうのです。

ですから、顔面麻痺同様、しゃべる時に口が曲がる人も、自分の本音をストレートに表現しないタイプが多いといえるでしょう。また別の視点でいうと、ストレートに話すことを少し怖れているともいえます。思いっきりどストレートにはっきり言ってしまっては問題があるかなと、少し気を使って話したりする時も口が曲がることが多いです。

顔の表情がゆがんで固まってしまうのはなぜか

顔面麻痺とは顔の表情がゆがんでそのまま顔の筋肉や神経が麻痺して、自分で表情をコントロールできなくなることです。なぜそんな病気になってしまうかというと、前述したように本心と違うことを話したり、表情をつくったりしていること自体に強烈なストレスを感じるようになると、心と身体があまりにも乖離し過ぎてバラバラになってしまうわけです。

たとえば、普段『いい人』と周囲から高く評価されている人が、思いっきり怒りたい時に人の目が気になってしまい、「自分は温厚な人と思われているのに、今ここでブチ切れたらそう思われるんだろうか」と恐怖感とともに自分を抑制し続けてしまうと、身体の方が壊れてしまうわけです。

実例としては、ある知人の経営者の方が毎日多忙と責任に追われていて、取引先、部下たちなどから突き上げをくらい、かつそんな状況下で人前に出て挨拶をしたり、講演をしなければいけないという仕事が立て続けに組まれた際に、顔面麻痺になってしまうということがありました。言い方はきついかもしれませんが、本人としては人に迷惑をかけまいと、誰に対しても良い顔をしていたのですが、内心は心にゆとりがなくストレスがマックスだったそうです。

そういう時、身体はスピリチュアルなもので、必ず麻痺させて問題点を知らせるとともに、心身ともに休ませるように病気になります。簡単に言えば、1回立ち止まって最近の心と身体のバランスを振り返って改善せよという指令の意味で、顔面に病気になるわけです。

顔面麻痺や口が曲が癖を直すにはどうすれば良いか

顔の表情に問題が出る病気になった場合、心の面で改善していくとしたら、まずは本当は自分がどう思っているのかを再確認しましょう。顔面麻痺になる時は、人目や、対人への自分の体面を気にし過ぎて自分の本心すら見えなくなっていることが多いのです。まずは本心はこう思ってる、けれど建前上自分はこのように演じている、と区別して認識できればそれだけでも顔の筋肉がゆるむ場合があります。

そもそも、顔面麻痺という病気になるということは、本人が気づいていない深層心理の問題点を気づかせるために身体が表してくれているような現象なので気がつくだけでも無意識に改善されることが多いのです。病気の改善にしろ、その他一般の問題点の改善にしろ、原因がわかれば改善策を考えることに集中できるので50%は解決といえます。

たとえばあなたがサラリーマンで、あまりにも上司の顔色をうかがいすぎて、本心の感情を押し殺しすぎてることが原因だとわかれば、対応は絞られるでしょう。もう少し本音を顔なり言葉なりに出すようにするか、逆にこれは建前上の演技であって本当の自分はこう思っていると割り切って対応するか、はたまた転職を考えるなどある程度対策や今後の見通しを立てることができます。この見通しによって精神的ストレスはだいぶ軽減されるわけです。

人間の一番のストレスは、どうしたら良いかわからない、先が見えない不安、逃げ場がない、終わりがない恐怖、など希望がまったく見えてないという状況です。客観的に自分が置かれている状況や、今何が一番きついと感じているかなど一歩引いて俯瞰で見るくらい冷静な見方ができるようになるのと、暗闇を目隠して歩き続けるのとではまったく違います。

その他、顔の病気にかかりやすい人はプライドが高い人や、恥を恐れる傾向もあります。心持ちとしては「人間だからいろんな自分があって良いんだ」と開き直ることが大事です。どんな人にも良い顔はできませんから、心を許せる人には自分の本音をさらけ出せるようにしておく環境作りも必要です。基本的に人間は思ったことは口に出すなり表現するなりアウトプットしなければ気が済まない性質があります。それが極端に抑制されている時に顔面麻痺や、うつ病など病気に表れてくるので、伴侶、親、親友、先輩など日頃から何でも話せる人間関係を構築してくだらないことでも感情をアウトプットすることを心がけましょう。

まとめ

・顔面麻痺は人目を気にしすぎて本音を抑制している人がなりやすい

・口が曲がる人は何かを気にしながら本音をストレートに言えない傾向がある

・皮肉、嫌味、建前と本音を分けて言う人には口が曲がる癖がつきやすい

・顔の表情がゆがむのは本音を言いたいけれど違うことを言わなければならないことが多いから

・顔面麻痺になったら、自分が押し殺している本音の感情と、体面を気にして表現している自分をはっきり自身で認識すること

・プライドが高く、恥をかくことを恐れすぎると顔の病気になる可能性が高くなる

・「人間だから」と開き直ってすべてに良い顔をする自分を捨てる

・日頃から本音の感情を表現できる身近な人をつくっておく

私もサラリーマン時代に、ある時久しぶりに実家に帰った際に母親から「なんか口が半分曲がる癖がついてるね」と指摘され、自分でも自覚がなかったのでビックリしました。

確かに、当時の私はもろにサラリーマン特有の本音と建て前の狭間で、ストレスを感じまくっていたのです。

というか、そもそもサラリーマンが向かない芸術家気質だったので、人生自体が本当の自分とは真逆の職業で生きていたのでまさに本音の自分を押し殺していました。それが知らず知らずのうちに、話す時に口が曲がるようになってしまったのです。

それから1年もしないうちに私は会社を辞めました。いつのまにか口が曲がる癖は治りましたが、あのまま会社員生活を続けていたらきっと顔面麻痺になっていたかもしれません。

顔面麻痺の方をいろいろ観察、分析していて共通してわかるのが、本音を抑えていて、悲痛な辛さが溢れ出てしまって顔に出てきてしまっていることです。特に顔のゆがみや、顔の左右が非対称な表情になる人は、それまで人当たりが良かったり、いわゆるいい人という評価を周りからされていることが多かったですね。

いくらこの世は建て前があるといっても自分を見失うほどの建て前に染まって、本心と真逆な顔をするようになると、病気という形で神様はサインを送ってきます。そのサインとは、もっとあなたはあなたのまんまで良いのですよ、というメッセージです。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。