部屋の掃除をすると運気が上がるという話は、最近では珍しくなく、書籍でもその手の本はよく見かけます。実際、清掃は運気が良くなることは事実ですが、実践しているにも関わらず、一向に運気が良くなったという実感がないという方は多いようです。本記事では、掃除をしていても運が悪いままになってしまう仕組みについて解説します。
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運気を上げるのに、掃除だけしていれば良いというわけではない
私も、清掃と潜在意識の関係を、amazonの電子書籍kindleで小冊子として著し、出版していますが、清掃は確かに運気が上がります。なぜ運気が上がるかのメカニズムについては、amazon kindle 『宇宙の法則 お掃除で心のクリーニング: お掃除と潜在意識の関係』を参照してみて下さい。今回は、それでも運気が上がらない、もしくは相変わらず下がる一方だ、という方へのフォローとして解説いたします。
厳密に言うと、単に清掃だけ、清掃のみしていれば無条件で運気が上がるということはありません。なぜかというと、清掃に限らず、運気を上げる方法や行動があるということは、逆に運気を下げるような行動も、当然存在するからです。たとえば、◯◯ダイエットと言って、様々なダイエットが流行りますが、どんなに効果があるダイエット方法を実践していても、一方で夜寝る前に夜食で雑炊を食べたり、お菓子をたらふく食べていたら痩せるわけがありませんよね。痩せないならまだ良い方で、むしろどんなに良いダイエット方法の効果よりも、夜食でたらふく食べて太る効果の方が大きいでしょう。それと同じように運気が下がる行動をやめない限り、どんなに運気が上がる開運法を実践したところで、プラスマイナスゼロで、何も変わらないか、下がる場合もあるわけです。
ですから、いくら運気を良くするからと言って、清掃だけやっていれば良いわけがなく、しっかり運気を悪くする行動にストップをかけなければいけません。人によっては、運気を下げる行動をやめるだけで、運が良くなったと実感できる場合もあります。
そもそも運気とは何なのか
そもそも運気が良い、悪いといった話も非常に主観的な判断なので、本記事では運気の良し悪しを、一般常識として、良いことが起こる、悪いことが起こる、とザックリ定義しておきます。一般常識の良いというのは、良い仕事がもらえる、商品券が当たる、臨時収入が得られる、普段は買えないものが安く手に入る、出がけに忘れ物に気づく、などといった話にします。悪いというのは、怪我をする、仕事がドタキャンされる、財布を落とす、風邪をひく、犬の糞を踏んづける、などといったことにしておきます。
本来、人生の法則としては、災い転じて福となすという事は非常に多く、災いが福となることも運気が上がっている結果であるのですが、そこまでの法則を極めるのは精神世界でも中級者以上の難易度なので、今回はごく一般に良いことが起きた、悪いことが起きたという一時的な現象の話をしていきます。
運気は、読んで字のごとく、気を運ぶということを言います。つまり、ここでの気とは、雰囲気であり、気持ちであり、いろんな出来事を運ぶ気流のようなものと捉えて下さい。上昇気流という言葉が気象予報の世界ではありますが、まさに気の流れによって良いことが続いたり、低気圧が近づくと雨が降るように、悪い気が運ばれてくると、悪い出来事が起こるイメージです。
運気を下げる行動とは
ネガティブな言葉を使う
運気を下げる行動は、実は日常生活の様々なシーンで誰もがうっかりやっていることが多いです。先ず、真っ先にチェックすべきは『言葉』です。「なんで私がやらなきゃいけないんだ」とか「こんなことして何になる」などの愚痴、不平不満などのマイナス的な言葉、「どうせ」とか「嫌だ」とか「無理だ」などのネガティブな言葉はご法度です。昔から『ため息をつくと倖せが逃げる』と言いますが、ため息も運気を下げます。悪口、陰口、文句、罵倒などはもっての他ですね。深い意味がなく、何気なく発した言葉であっても、『言葉』には本当に物理的な力があり、その力もポジティブか、ネガティブかによってエネルギーの向きが天と地ほどに分かれるので要注意です。
ネガティブな事に関係を持つ
言葉の他に気をつけなければいけないことは、目に触れるもの、接触を持つものの違いです。たとえば、暴力的な映画や、背徳的な映画を見たり、ニュースでも殺人事件や、犯罪事件のようなネガティブな内容のニュースを見ていると、それだけで運が悪くなります。特に運の悪くなり方が、見たものの波動に呼応したものになるので、犬の糞を踏んづけてしまった程度のものではなく、親族が通り魔に遭ってしまったとか、怪我をして入院するはめになったとか、盗難に遭う、腫瘍ができるなどの病状が出るなど、深刻な運の悪さを引き寄せます。どんな言葉を発するかが運の良し悪しを決める上で重要であることは、前述いたしましたが、自分が気をつけて言葉の調律をしていたとしても、いつも会う人が、愚痴、不平不満、悪口などを言う人であった場合は、あなたの運を引き下げることになります。
つまり、いかに運が悪くならないように気をつけていても、運を下げている人と接触したり、話をしたり、関係を持つだけで、もらい事故のように運気を下げられてしまうエネルギーの影響を受けてしまうのです。逆に言えば、自分の運がなかなか上がらない場合、一番てっとり早いのは『運の良い人』に、金魚の糞のようにくっついて歩いていると、もらい運でラッキーなことばかり起こるようになります。
道徳的に悪いとされていることをしている
あとは、人道的、道徳的、社会的に悪い事とされていることはやらないことです。昔話風に言えば、罰が当たるということですが、これは神様が罰を与えるということではなく、そういったことをすると因果応報で、悪い事をした人に悪いことが起こるという仕組みに世界を創っているからです。つまり法則です。一般的に悪いこととされることでも、誰にも迷惑をかけていなければ良いのでは?と人間心では思いがちですが、悪い事というものは、必ず誰かに迷惑をかけているものなのです。誰にも迷惑をかけていないと思ってしまうのは、単に自分がやっていることの影響の先が見えていないだけなのです。
たとえば、浮気や不倫の類で、誰にもバレずにやれば誰にも迷惑をかけていないと思いがちでしょう。しかし、相手の人があなたと付き合うことで、相手の家庭を軽んじる結果になっているとしたら確実に迷惑をかけていることになるのです。言い分としては「それは大人の関係において相手の問題であって、私は関係ないのでは?」という意見もあるでしょうが、現実問題としてあなたの存在があきらかに相手の家庭を崩壊させる方向に向かわせているとしたら、その言い訳は法則の下では通じません。つまり共同責任となるのです。
また相手の家庭のことは私は関係ないという、自己中心的な考え方が、そもそも運が悪くなる原因となり得るのです。他にも、バレないからといって、キセルをやったり、多くもらってしまったおつりを黙ってもらってしまう、拾った1万円札を交番に届けない、といった小さなことでも、追跡調査をすれば誰かが困るわけです。どんなに小さなことでも法律で決められていることはもちろんですが、道徳的に社会のルールに反することをしている人は、運気を下げることになります。そういう人はひねくれ者なので、自分では「俺は運がいい」と言い張りますが、虚勢である場合がほとんどで、内情をよく見るとけっこう大変な目にあったりしています。
無表情または他人から見てムスっとしている
運気を下げる行動として、なかなか変えることが難しいのは、自分の表情です。結論から言うと、暗い顔をしていたり、怒っているような顔をしている人、苦虫をつぶしたような顔に人には幸運が寄ってこないどころか、悪いことばかり起こります。たとえば、あなたが宝石を拾ったとします。でもその宝石はあなたはもうすでに同じものを持っているので要りません。通りすがりの人にプレゼントでもしようかと考えた時、ニコニコ笑顔の人と、怒っているような機嫌が悪そうな顔の人、どちらに声をかけますか?多くの人または運が良い人はニコニコ笑顔の人を選ぶはずです。目の前に良いものがあっても、機嫌が悪そうな顔に人のところには寄って行きません。引き寄せの法則で、悪い顔をしていると、悪いことを引き寄せてしまうのです。
まとめ 運気が下がることをしないようにする
まとめると、良いこと、悪いこと、は引き寄せの法則で良いことをするか、悪いことをするかで自分の心と行動に合った現実を引き寄せます。ですから清掃は、身の回りの部屋や家をきれいにすることで、心にきれいな波動を取り込めるので、幸運を引き寄せやすくなるのですが、一方で、自分の子供や伴侶を口汚くののしったりしたり、会社の愚痴、不平不満を酒のつまみにしていたりしていたら、運気を下げるエネルギーの方が勝ってしまって、せっかく良い運気を取り込みやすい状態を作ったものを、自分でぶち壊しているのと一緒になってしまいます。
ですから、開運方法を実践したり、開運グッズで身を固めることも大事ですが、そこで自己満足せず、運気を下げる行為や心の持ち方もストップさせるように気をつけましょう。ポイントは自分も気づかないところで、運気を下げる行動をやっていることが多いというところです。自分の口癖や、行動のイメージなどを身近な人に聴いてみるのも1つですね。
最後に、やはり運が良い人、悪い人、の違いを一言で言うとすれば、「素直である」か「反発心が強い」かです。運が悪い人は、自分の我の意見を通そうとします。他人から何かを言われても、すぐに反発してまったく耳を貸さない人は、そのほとんどが運が悪い、苦難、困難が多いです。反発心の強い人は、その反発心と比例して何クソ根性も持ち合わせているので結局運が悪くてもなんとか乗り越えてしまうことが多いですが、素直な人は、目に見えない何かに守られているとしか思えないようなラッキーが多いように感じます。人生ですから、すべて幸運に恵まれてラッキーだらけで最後まで行くことはありませんが、運気を良くすると、100までしか進められなかった人生を、1000まで伸ばすこともできる効率化になるので、やはり多くの人に運が良くなってほしいと思います。ラッキーボーイ、ラッキーガールが増えると、周りの人もどんどん幸運になっていきますから、結果的に世界を良くすることになります。