逆流性食道炎になるスピリチュアルな意味 No.39

逆流性食道炎は、胃の中の内容物が食道に逆流することで食道が炎症を起こしてしまう病気ですが、この病気になる時の心理には共通の傾向が見られます。病創心理説から逆流性食道炎になる心理的な原因を紐解き解説します。

食道と胃はスピリチュアル的に何を表す器官か

食道はまさに食べたものを体内に入れ込むための道です。これはスピリチュアル視点で見ると、自分に起きた現象や経験、体験を受け止め、最終的に受け入れるという心理を表す部位なのです。胃は食べたものを胃酸で溶かして消化します。これは自分が受け止めた経験、体験を自分が受け入れる形に変えることを意味します。

たとえば、あなたが会社の仕事で失敗をしてしまい、上司から厳しく叱責されたとしましょう。しかしその失敗についてあなたは自分のせいと思っておらずやむを得ない事情で起こってしまった事故だと認識しているのに、上司にはそれが通じず頭ごなしに怒られたとします。

このような経験を何度も続けざまにしてしまうと、建て前上は上司に謝ったり、口では反省をしているような言葉を並べていても深層心理で「こんなことはとてもじゃないが、受け入れられない!俺がなんでこんなめに合わなきゃいけないんだ!」と思うようになります。

そのようなやるせない怒りや、感情を抑えて無理に現実を飲み込もうとすると、本音の「受け入れられない!」という思いが、胃酸の逆流となって食べたものを押し戻してしまうようになるのです。

胃酸が表すものとは

胃酸は食べたものを消化するための役割を持っています。歯で租借して細かい形になって胃に到達するものの、まだまだ物体として残っているものを胃酸で溶かしていくわけです。

これは、様々な体験を自分の人生に活かすものにするために、必要な行為といえましょう。自分が体験によって得たものを、今度は臨機応変に応用するために一度すべてを吸収できる形にするために解体する作業といえます。それが消化です。

胃酸はその力を表すので、強烈な力を持っています。ですが、その胃酸の強さがひとたび胃以外の食道に流れてしまうと、食堂の内側の壁面がその強さに耐え切れず荒れたり炎症を起こしてしまいます。

このように胃酸は少々受け入れがたいような出来事でも、自分のものにすべく強い力を持って役割を果たそうとします。

逆流は何を表すか

食べたものが逆流するということは、まさしく受けれられないために外に出そうとする心理を表します。そもそも人生においては、納得できないことが非常に多いものですがたいがいの出来事は、理性で無理やり自分に納得させようとするものです。

ですから、通常であればその胃酸の力でなんとか消化してしまうものなのです。それなのに胃袋が到達した食べ物を押し戻し、逆流させてしまうということは相当な思いがあると言えます。こうなるということは納得できない出来事、承服しかねる出来事が1度や2度ではなく、相当量あったはずです。

逆流性食道炎は、以前は年配者に多い病気といわれていました。それはやはり長い人生の中で、納得できないことでも我慢して無理やり押し殺していた感情が心のキャパを超えてしまったといえるのです。しかし近年では若年層でも多くなったと言われます。

おそらく最近の若者については、非常に頭も良く自分の頭で納得したことでないとなかなか素直に動けない部分があります。その理性的で論理的な思考からすると、理解できないことやとうてい承服できないことを無理に抑えるというキャパが小さいのではないかと思います。

食道が炎症してしまうのは怒りの感情を抑え過ぎていたともいえる

簡単にいえば、あなたにとってあまりにも理不尽と思えるような出来事を数多く経験し、鬱積が溜まっていくと逆流性胃腸炎になりやすいといえます。

別の視点でいうと、腰痛になる人にも共通の傾向が見られますが、責任感の非常に強い人は逆流性胃腸炎になりやすいのです。

なぜかというと、責任を一手に引き受けてしまうからです。それは周囲の不手際や、揉め事、感情まで自分がすべて飲み込んで治めようという意識が強いためにそうした行動に出るようになります。しかし人間ですからやはりその中にも、受け入れがたいことがたくさんあります。逆流性胃腸炎になるということは、自分が処理できる課題や問題のキャパを超えてしまい、身体の方から「これ以上の受け入れは無理です!」というメッセージを出しているのと同じなわけです。

できることでもあえて断って休息を作ること

この病気になる人は、ほとんどのシーンで無理をします。自分がやってしまった方が早いとか、自分さえ我慢すれば事が治まるという考え方を持ちがちで、忙しい人が多いのも特徴です。

ですから、対処法としてはもっと人に仕事を振ることです。責任の分担ができるように人を信じて任せることで自分の感情を分散させることに努めた方が良いでしょう。またこういう人は弱音も吐かず、愚痴不平不満も人前では言わないことが多いのです。これでは感情が持ちません。

基本的には愚痴、不平不満は言わない方が良いですが、要は深層心理で無理をしないようにすることが肝要なので心を許せる友人や伴侶がいるのであれば、自分の感情を話す癖をつけることも大事です。結局、感情の発散の仕方がわからない人がなりやすい病気といえます。

感情がいっぱいいっぱいで胃酸が強くなってしまうので、逆流性胃腸炎になりそうな時や、なってしまった時は自分の責任や仕事を減らすようにしましょう。なんでもかんでも自分が頑張れば良いという考えは改めて、感情を表現できる仲間をつくったり、協力をしてもらいながらちょっと自分はサボってしまうくらいの気持ちのゆとりを持つようにしてみて下さい。この病気からのメッセージは「抱え込まず、感情を抑え過ぎないこと」です。

手始めに自分の思ったことを一番身近な人に話してみましょう。ただ話を聴いてもらうだけで構いません。相手がどう思うかはあえて気にせず、ただただ自分の感情を話して聴いてもらって下さい。そうしたことの積み重ねで徐々に症状を良くなると思われます。

まとめ

・逆流性胃腸炎は強い感情を抑え込んでいる人はなりやすい

・胃酸はよくも悪くも物事を抑える力がある

・逆流はもう限界であることを表している

・責任や仕事を周囲に振って自分の感情を分散させる

私の知る逆流性胃腸炎になったことのある知人のほとんどは、実は激しい性格の持ち主が多いです。それなのに、周囲の責任や仕事を一手に引き受けている姿をいつも目にします。まさしく、激しい感情を内に秘め過ぎてさぞ胃酸が出過ぎているのではないかと推察していたのですが、それが胃潰瘍になって表れる人もいれば、逆流性胃腸炎になる人もいます。

胃袋から「いいかげんにしろー!」という心の叫びが聴こえてきそうなほど、頑張る人が多いので腰痛やヘルニアなど他の病気を並行して持っていることが多いです。

内臓の不具合に出てくるということは、より感情の部分で傷ついていることが多いので、自分を労わってほしいですし、自分の近くにこの患者の方がいらしたらその感情を少しでも吐き出させてほしいと思います。

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