伊調馨に対するパワハラ問題 No.4

ハラスメントとは受け手の取り方が最優先

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監督の感情で練習をさせないようにする?

今、突如世間を騒がせている栄監督による伊調馨さんへのパワハラ問題。

パワハラ、セクハラなどの言葉は十数年前からだいぶ定着してきて、今や上司がちょっと厳しい指導をするだけでも、むしろパワハラと呼ばれて新人を育成することもままならない世の中になってきているくらいですね。

とはいえ、逆に言えば以前は部下や後輩などを人を人とも思わないような扱いをして指導と称する人が大勢いたのも事実です。

世の中全体としてはそういった方たちがやらかしていた事の反作用で、今度は厳しさと虐めの紙一重のところまで指摘が入るようになったんだと感じます。

特にハラスメントというものは、とにかかく受け手の受け取り方、とらえ方ですべて決まるものなので、今回の場合、伊調さんが「パワハラだった」と感じたらそれでアウトなんですよね。

で、その内容も、単に厳しい言葉、ひどい言葉を浴びせられた程度ではなく、練習がままならない状況にされたという話も上がっているので、五輪金メダリスト4連覇という「日本の宝」である伊調選手を、監督の感情の一存でそうさせていたとしたら由々しき問題ですよね。

事の顛末

今回のお話を、報道で聴く限りというお断りの基、できるだけ簡単に説明すると、伊調選手が栄監督の下を去り、他のコーチの指導を受けるようになった。それを面白くないと感じた監督が伊調選手を急に冷たく突き放す態度を取り、練習場を貸さない等の嫌がらせまじりの行為をしているという内部告発ということらしいです。

パワハラにも2種類ある

俗に言う「パワハラ」ですが、これには2種類あって、1つめは言葉や暴力など。

上司が部下に対して感情のままに罵詈雑言を浴びせる。昨年の元横綱日馬富士のように自分より下位の者に対して暴力をふるうなどといった物理的な被害をもたらすものなどですね。

2つめは、今回話題になっている「権力」を使った圧力。

企業で言えば、上司が人事評価を不公平につける、その評価を脅しに使って圧力をかける、業務命令と称して一方的に負担の多い仕事をやらせるといったものです。

こちらは本当に組織に所属する部下、下位の者からするとどうしようもありません。

組織の中で上下関係がある以上、たとえば業務命令だと言われてしまえば従う他ないからです。これこそがまさに取り締まらなければいけないパワハラです。

この権力の影に上司は威張り、部下はおびえて、部下がとにかく上司の言うことには絶対服従!というサラリーマンの風土をつくり出したのが、「昭和の時代」です。

変わりつつあるハラスメントの実態

平成のハラスメント

しかし、時代は変わり、ゆとり世代が社会に出て、ちょっとした厳しさにも根を上げてしまう若者が多くなりました。

「ハラスメント」という言葉が台頭してきたり、「ブラック企業」という言葉が出てきたりで、立場が逆転してきています。

一部の中小企業ではまだまだワンマン社長が力を持っていたりするので、昭和の名残はあるようですが、大企業においてはブラック企業という評判を恐れて、最近ではかなり労働者の方が力を持ってきています。

法的な面で言うと、今回のハラスメント告発のように訴えられてしまったら上司と言われる上位者の方がかなり不利だと思います。

私もサラリーマン経験がありますが、何度かパワハラを企業内で訴えられて左遷や厳重注意を受けた責任者を見ています。

訴えられて証拠のメモや記録などを残された場合、完全にぐうの音も出ない形で異動させられていました。

そしてその訴えられた側のほとんどが、自分の行為を「パワハラであった」という認識を持っていないのです。

本人の中では、普通に指導をした、注意をした、仕事を教えていたとしか認識しておらず、「寝耳に水」といった感じでした。

もちろんその責任者たちも「パワハラは相手がそう受け取った時点でパワハラになる」ということは知っていての事です。

こうしてみると、上司側からすると今度は労働者や部下に対して、怖くて何も言えなくなる…という、逆パワハラの図式も成り立つわけですね。

ハラスメント問題に見る現代の問題点

こうしてみると、訴える方も、訴えられる方も「自分はどういう感情だったか」などの「自分は…」という点にフォーカスしています。

前述した、2つめのハラスメント、つまり権力を行使した明らかなる個人への妨害や負担は別としても、少なくとも1つめの、「相手を傷つける言葉」というハラスメントについては、お互い相手の心理がわかっていないという事で起こり得る状況だと思います。

私も、当然サラリーマン時代は、上司から不当な言葉を言われたり、いわれのない責任を問われたりしたこともありました。

正直今でも忘れることはできません。しかし私の場合は、マインドのコントロールが修練でできるようになり、自分の心理状態や思考転換することで、ストレスを今でこそコントロールできるようになったのですが、それは相手の心理を察することができるからです。

相手がなぜそういう事を言うのか?

どうしてあんな言い方をするのか?

という点にフォーカスすると、言われた事に対する感情よりも、その相手の心理と行動の因果関係を探る左脳の方が勝るので、少しだけ感情面が落ち着くという利点もあります。

衝突や告発に至る場合、たいがいはお互いの認識違いは積もり積もっての結果であることが多いわけですよね。

ということは、やはり相手や他人の気持ちというものより、自分はこうだ!私はこう感じた!嫌だった!という自分側のことばかり考えていることの現れでもあります。

伊調さん自身は告発していない

ただ、今回の件でポイントなのは、伊調さん自身が告発しているわけでもなく、さらに「監督の下を離れたことが面白くなかったんじゃないですかね」という言葉を聴く限り、かなり冷静で、さすが五輪という大舞台で4連覇を成し遂げるだけのマインドの持ち主だなと感じました。

監督の心理と行動の因果関係がよく理解できているようですね。

また内部告発ということで、周囲の人からの告発ということは、よほど見るにたえない状況でもあったと推察します。

日本相撲協会の一連の騒動にも見られますが、レスリング協会もそれなりに内部の独特の慣習が強いのでしょうね。力の世界独特の慣習なんだと思います…。

伊調さん自身は非常に強い心で冷静でおられるようですが、やはり「自分と同じ思いは他の人にさせたくない」というコメントがあるので、こうした告発がある事自体、監督や理事、選手たちの心が食い違っている証拠であり、天からの変革のメッセージでもあろうかと感じます。

革命前夜という前向きな見方もできる

問題が出るということは何かしらの改善点があるということ

先の日本相撲協会の元日馬富士暴行問題や、貴乃花親方の理事選問題にも見られるように、このような問題が世間の明るみに出るということは、相撲の神様にせよ、レスリングの神様にせよ、「現状を善しとしていない」という見方の表れでしょう。

本当に人望のある監督であれば、一部から内部告発があったとしても必ず内部で擁護派が出てくるものです。

今のところ、選手の中で養護する方は、現時点では出てきていないということですので、やはりなにかしら問題があることは否めません。

もちろん、栄監督が良い人、悪い人という個人の人格をどうのという話ではなく、選手に対する接し方や表現、行動の中でなにか反省や改善を求められるものがあったのは事実だと感じます。

たとえ、それが誤解であったとしてもです。

個人でも組織でもピンチはチャンスの精神で

よく「ピンチはチャンス」という言葉を聴きますが、まさにそうで、これは組織においてもそうですね。

たとえば、個人で病気になるということは、精神的、日常生活的になにかバランスを欠いた生き方をしていたことの反作用であります。それと同じで組織において、事故、事件、不祥事などネガティブな問題が出てくるということは、慣習の何かを変革しなければならない時期であり、改革をすれば復興とさらなる発展のチャンスにもなり得るわけですね。

「これがいけなかった」「あれがいけなかった」「誰が悪い」

という不毛な議論ではなく、

「こういう問題が起こったけど、どうすれば二度とこういう問題は起きなくなると思うか?」

という議題に変えれば、それだけで前向きで建設的な議論になります。この問題をさらなるレスリングメジャー化のチャンスに変えてほしいと願います。

スピリチュアル研究家 Dillon

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